8月暫定最悪の日

バイトをサボろうとした。
原付がパンクしたことをウソ理由に。
まず、原付がパンクしてバイク屋に持って行って修理してもらうから“遅れる”と電話する。
これによって信ぴょう性が増す。
ここまでは成功した
その後はとりあえず50分くらい置く。原付を引いて歩いてバイク屋を2、3件回っていることになっている。
実際はバイク屋など1件も回っておらず、昼飯のパスタを食いながらジョジョ4部の再放送の録画を見て「レッド・ホット・チリ・ペッパー、地下の電線の位置把握してるの普通に無理があるだろ」とか考えていた。
50分ほど経過し、決め打ちの「歩いて行ける範囲のバイク屋お盆でやってなかった」の電話をする時が来た。
外にいる体なのでYouTubeで道路の音を流しながら実際は部屋でパンツ一丁で電話をかけていた。
【臨場感】環境音 幹線道路 - YouTube
しかしそれは店長の「本当に忙しいから交通費出すから来てくれ」の一言で失敗に終わった。
と、思われた。
しかしこちらにもまだ勝ちの目がある。
バイト終わって帰る時間じゃバス無いですよ、と。
逆新手だ!!いかに!?
店長「齊藤くんの家○○市だよね?じゃあFさんと同じ方向だから帰り乗せてって貰えるか頼んでみるよ」
逆新手…返し…!?
今度こそ失敗した僕は原付の方が速くて楽なのにわざわざバスに乗ってバイトへ向かった。

バイト中特に変わったことは無かったけど、強いて言うなら店長が「今日はガキが沢山来たから児童書整理して」と言ってて「ガキ」呼びなんだ…ってなったくらい。

さて、バイトが終わり帰る時が来た。
Fさんは30代半ばの独身女性だ。
僕は年の離れた女性が苦手なのでかなり気が重かった。
Fさんの車にたどり着いてビックリした。
Fさんの車はごつくて荒地とか走れそうな感じだった。
車に乗ると無限に酒の空き缶が入った袋が座席の足元に置いてあったがFさんが「多分何も無いと思う」と言っていたので「めっちゃ空き缶あります」とも言えなかったので車に乗ってる間はずっと足を浮かせていた。
車が発進するや否や爆音でブランキージェットシティを流し、法定速度の1.5倍で走行をしていたので生きた心地がしなかった。
割と会話は弾んだ方だとは思うけど事故るかどうか気になってうわの空だった。
あと最後の方で知ったんだけど実は僕と同じ市に住んでいたのはすこし前の話で今は隣町に住んでいるから全然方向違ったけど店長が勘違いして頼んだらしい。
それを聞いたら実は「めっちゃダリィ〜」とか思ってるんじゃないか?と考えてしまって怖かった。
市役所と家近いんでそこに下ろしてもらえればと、言って下ろしてもらってお礼を言って見送った。
その後一旦逆方向に歩きFさんの車が見えなくなった所で市役所のバス停近くに停めていた原付で家まで帰った。
こんなことなら普通にバイト行った方が100倍楽だった。
原付のパンクを嘘にサボらないようにしようと強く誓った。